さんぴん茶をご存知でしょうか?
沖縄以外の地域の方にとってはあまり聞き慣れないお茶かもしれませんが、その味わいはジャスミン茶によく似ており、沖縄の方にとっては定番のお茶として愛されています。
そこで今回は、さんぴん茶の特徴やジャスミン茶との違いについてご紹介します。
さんぴん茶とは

沖縄の方にとって欠かせない大切なお茶であるさんぴん茶。
沖縄には午前10時と午後3時にお菓子とお茶を持ち寄って休憩する「十時茶」「三時茶」という習慣や、人とおしゃべるをすることを「ゆんたく」と言い、家族や友人との時間を大切にする習慣があります。
これらの温もりある沖縄の暮らしに欠かせないアイテムのひとつが、さんぴん茶です。
さんぴん茶の発祥・歴史
さんぴん茶のルーツ、それはジャスミン茶です。
かつて琉球王国は、中国をはじめとする東アジア諸国との貿易が盛んで、その交易品のひとつがジャスミン茶でした。
中国ではジャスミン茶を「茉莉花茶(モーリーフアチャー)」または「香片茶(シャンピンチャ)」と言い、この「香片茶(シャンピンチャ)」を沖縄の方言で「さんぴん茶」と呼ぶようになったことが由来とされています。
ジャスミン茶が沖縄に伝わった時期は定かではありませんが、1901年に尚家(琉球王国の王家)の貿易会社である丸一洋行が中国福州に製茶工場を設置し、ジャスミン茶を普及させたと考えられているようです。
さんぴん茶とジャスミン茶の違い
さんぴん茶は烏龍茶をベースに香りをつけて作るのが一般的で、茶葉とジャスミンの花を幾重にも積み重ね、花の香りを移して作ります。
ジャスミン茶と同じ製造工程ですが、緑茶ベースで作られることが多いジャスミン茶に対し、半発酵茶である烏龍茶ベースのさんぴん茶は、やさしくまろやかな味わいに仕上がります。
ちなみに、ジャスミン茶のベースとなる緑茶は釜炒りして作られる中国緑茶で、日本の緑茶とは香りや風味がまったく異なります。
なお、ジャスミン茶に使用される茶葉には決まりがないため、烏龍茶ベースのジャスミン茶などさんぴん茶によく似た味わいのものがあり、どちらも茶葉の品種や製茶工場によって香りや味わいが様々なので、いろんな種類を飲み比べてみるのも楽しいでしょう。
さんぴん茶の効果

ジャスミン茶の成分
- リナロール(精油成分)
- フィトール(精油成分)
- 酢酸ベンジル(精油成分)
- ジャスモン酸メチル(精油成分)
- ビタミンやミネラル、タンニンなど(ベースとなるお茶の成分)
さんぴん茶の成分はベースとなる茶葉に由来し、ジャスミンは精油成分です。
アロマ効果
ジャスミンに含まれるリナロールなどの精油成分は、リラクゼーション効果があります。
香りは直接脳へと届くので、気持ちを落ち着かせ心地よい状態をもたらしてくれます。
さんぴん茶の楽しみ方

さんぴん茶の味わい、特長
- 華やかなジャスミンの香り
- 香りによるアロマ効果、リラックス効果がある
- さっぱりした味わい
- 沖縄料理や沖縄菓子によくあう
さんぴん茶の魅力は、香り高いジャスミンの香りです。
ジャスミン茶に比べてまろやかでやさしい味わいで飲みやすく、ラフテーやアンダンスーなどこってりした沖縄料理やサーターアンダーギーなどの沖縄菓子と相性がよく、沖縄の日常に欠かせないお茶です。
さんぴん茶の淹れ方
さんぴん茶は80℃のお湯で蒸すと美味しく淹れることができます。
- 沸騰したお湯をポットに移し、カップに注いで温める
- ポットに茶葉を適量入れて、カップのお湯をポットに注ぎ1分ほど抽出する
- カップにさんぴん茶を注ぐ
さんぴん茶は3~4煎ほど味わうことができます。
1煎目は香りを楽しむために90℃以上の熱湯で、2煎目以降は抽出時間を長くするのがポイントです。
さんぴん茶のまとめ
今回は、さんぴん茶についてご紹介いたしました。
- 沖縄の日常に欠かせない定番のお茶
- ルーツはジャスミン茶で、ジャスミン茶よりまろやかで飲みやすい
- 華やかなジャスミンの香りが楽しめる
- こってりした料理と相性がよい
さんぴん茶は沖縄以外の地域では見かける機会がぐ少なく馴染みが薄いお茶ですが、その味わいはジャスミン茶に近いのでリラックスしたいといにぴったりです。
大手スーパーでの取り扱いや通販のお取り寄せなどで見かけたら、ぜひ一度味わってみてください。