Webライターとして仕事をしていると、「自分の好きなことを書く」という機会は、意外と少ないものです。
クライアントから依頼されたテーマについて、読者に伝わるように文章を組み立てる。
検索されるためにSEOを意識したり、指定された構成に沿って書いたり、クライアントの希望に合わせて表現を調整したりする。
完成したと思った文章が修正されたり、一部を削除されたりすることもあります。
公開された記事を見て、「自分が書いたはずなのに、自分の文章ではないような気がする」と感じることもあるかもしれません。
でも、それが不満というわけではありません。
クライアントが求めているものを形にすることは、Webライターとして大切な仕事だからです。
それでも、ときどき思うことがあります。
「私は、本当は何を書きたいんだろう?」
そんなときに、自分のブログやnoteがあると、仕事とは違う形で文章を書くことができます。
この記事では、Webライターだからこそブログやnoteを持つメリットについて、私自身の経験も交えながら考えてみます。
Webライターは「自分の好きなこと」を書く仕事ではない

Webライターというと、「文章を書く仕事」というイメージがあるかもしれません。
もちろん文章を書くことが仕事ですが、ただ自分の好きな文章を書けばいいわけではありません。
クライアントから依頼されたテーマがあり、その記事を読む人がいます。
たとえば、
- 指定されたキーワードを使う
- 読者の悩みに合わせて内容を考える
- 決められた構成に沿って書く
- SEOを意識する
- クライアントの希望する表現に合わせる
など、さまざまな条件があります。
自分では「この表現のほうがいい」と思っていても、クライアントの意向によって変更されることもあります。
一生懸命書いた文章が、公開前に大幅に修正されることもあります。
最初は少し戸惑うかもしれません。
でも、これはWebライターとして仕事をするうえで、特別なことではありません。
自分が書きたい文章ではなく、クライアントが必要としている文章を書く。
それがWebライターの大切な役割なのです。
「自分の文章ではない」と感じることがあっても、それは悪いことではない

完成した記事を見て、「これ、私が書いた文章なんだよね」と思うことがあります。
もちろん、自分が書いたことに変わりはありません。
でも、何度も修正を重ねたり、クライアントの希望に合わせて表現を変えたりしているうちに、最初に自分が書いた文章とはずいぶん違ったものになることがあります。
だからといって、「自分の文章を否定された」と考える必要はありません。
むしろ、クライアントの目的に合わせて文章を変えられることは、Webライターとして身につけておきたいスキルです。
「自分が書きたい文章」と「仕事として求められる文章」は、別のもの。
そう考えると、少し気持ちが楽になるのではないでしょうか。
仕事では、クライアントや読者のために書く。
それとは別に、自分が書きたいことを書く場所があってもいい。
私は、そう思うようになりました。
だからこそ「自分の文章を書く場所」が欲しくなる

Webライターとして仕事をしていると、文章を書くこと自体は日常になります。
それでも、「SEOとかPREP法とか関係なく、自分が思ったことを書いてみたい」と思うことがあります。
誰かから指定されたテーマではなく、自分が書きたいテーマ。
「これは役に立つ記事になるだろうか」と考える前に、「私はこれについて書きたい」という気持ちから始める文章です。
たとえば、
- 最近感じたこと
- 仕事をしていて気づいたこと
- これまでの人生で経験したこと
- 失敗して学んだこと
- 50代になって考えるようになったこと
- これから挑戦してみたいこと
など。
仕事の記事では、なかなか書く機会のないこともあります。
だからこそ、自分のために文章を書く場所を持っておくことには意味があると思います。
ブログやnoteなら「自分の言葉」で書ける

そんなときに活用できるのが、ブログやnoteです。
どちらを選ぶかは、自分がどんなふうに発信したいかによって変わります。
ブログなら、自分でテーマやカテゴリーを決めて、記事を積み重ねていくことができ、「自分のメディア」として、少しずつ育てていけるのが魅力です。
一方、noteは文章を中心に、比較的気軽に発信できます。
日々感じたことや、自分の経験、考えなどを自由に書きやすい場所です。
もちろん、ブログだから自由な文章を書けないわけでも、noteだから仕事につながらないわけでもありません。
大切なのは、「ここでは自分の言葉を書いていい」と思える場所を持つことです。
ブログとnoteのどちらが自分に合っているのか迷っている方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
「自分の文章を書く場所」を持つメリット

自分のブログやnoteを持つことには、単に好きな文章を書ける以外にもメリットがあります。
自分の得意なテーマを追求できる
仕事として文章を書いていると、クライアントから与えられたテーマについて調べ、記事を書くことが多くなります。
その中で、さまざまなジャンルの知識が身につき、
「このテーマならいくらでも書ける」
「調べていると楽しい」
「人に伝えたいことがたくさんある」
といった、自分でも意外なことに気がつくことがあります。
そんな発見が、自分の得意分野を知るきっかけになるかもしれません。
そして、見つけたテーマについてさらに深掘りしたり、自分なりの視点を加えて発信したりすることで、調べる力、考える力、伝える力も少しずつ磨かれていきます。
それは、Webライターとして文章を書くうえでも、きっと役立つ経験になるでしょう。
自分の文章の変化に気づける
自分のブログやnoteに文章を残しておくと、過去の記事を読み返すことができます。
数か月、数年後に読み返してみると、「以前より文章が読みやすくなった」「この頃はこんなことを考えていたんだ」と、自分の変化にも気づきます。
仕事では、納品した記事が自分の手元に残らないこともあります。
だからこそ、自分の文章を自分の場所に残しておくことにも意味があると思います。
自分の経験を言葉にできる
文章を書くためには、自分の経験を振り返ることになります。
「なぜそう思ったのか」
「どうしてその選択をしたのか」
「そのとき何に悩んでいたのか」
一つひとつ言葉にしていくことで、頭の中にあった考えが整理されていきます。
特に50代になると、仕事や暮らしについて、これからのことを考える機会も増えてきます。
「このまま今の働き方を続けたいのか」
「これからはどんな仕事をしたいのか」
「仕事以外では、何を大切にして暮らしたいのか」
そんなことを考えていても、頭の中だけではなかなか答えが出ないことがあります。
そこで、自分の経験や考えていることを文章にしてみる。
書いているうちに、自分が何を大切にしてきたのか、何を嫌だと感じるのか、これから何をやってみたいのかが見えてくることがあります。
つまり、自分の文章を書くことは、単に発信するためだけではなく、自分自身を知るための時間にもなるのです。
50代から新しい仕事や働き方を考えるときにも、こうして自分の考えを整理しておくことは、きっと役に立つのではないでしょうか。
50代なら「これまでの経験」そのものがテーマになる

「自分の文章を書きたい」と思っても、「実際、何を書けばいいんだろう?」と迷うことがあります。
私もそうでした。
でも、50代になった今だからこそ書けることは、意外とたくさんあります。
たとえば、
- 長年続けてきた仕事
- 転職や退職を経験したこと
- 新しい仕事を始めた経験
- 若い頃には気づかなかったこと
- 仕事と暮らしの変化
- 学び直しをした経験
- 失敗してわかったこと
- これからやってみたいこと
などです。
自分にとっては「普通のこと」でも、これから同じ道を歩く人にとっては、貴重な経験かもしれません。
私の場合、子育てと仕事を両立させながら、副業ライターに挑戦したことが、今のライターとしての活動につながっています。
当時は目の前の仕事や子育てに精一杯でしたが、SNSで発信したところ、これから副業を始めたい同世代の方からコメントや質問をいただくことが増えてきました。
SNSは情報が流れていってしまうため、あとから読み返してもらえる場所を作りたいと思い、ブログを始めることにしたんです。
経験は、仕事を変えたからといってゼロになるわけではありません。
これまで身につけてきた知識や考え方、失敗や工夫したこと。
それらすべてが、自分だけの経験です。
だからこそ、50代からの発信では、「何か新しいことを探して書く」のではなく、「これまでの自分の中から探してみる」という方法もあります。
自分のブログやnoteは、ポートフォリオにもなる

ブログやnoteは、自分の文章を残す場所であると同時に、仕事につなげるための材料にもなります。
Webライターとして仕事を探すとき、「これまでどんな文章を書いてきたのか」「どんなテーマが得意なのか」を伝えられるものがあると、自分のスキルを知ってもらいやすくなります。
特に、自分で運営しているブログなら、文章だけでなく、
- WordPressの操作
- 記事の構成
- SEOを意識した記事作成
- サイト運営
- アイキャッチなどの画像作成
など、Webに関する経験を見せることもできます。
もちろん、ブログやnoteを持っているだけで仕事が獲得できるわけではありません。
それでも、「私はこんな文章を書けます」と伝える場所があることは、Webライターにとっての強みになります。
まとめ|Webライターだからこそ、自分の文章を書く場所を持とう
Webライターとして、誰かのために文章を書くことは大切です。
自分のこだわりだけで書くのではなく、「相手は何を伝えたいのか」「読者は何を知りたいのか」を考えて文章を作る。
それは、Webライターとして身につけていきたい大切なスキルです。
一方で、仕事とは別に、自分の考えや経験を自由に書く場所があってもいいと思います。
きれいな文章でなくてもいい。
SEOを完璧に意識しなくてもいい。
PREP法に沿っていなくてもいい。
仕事では誰かのために書き、ブログやnoteでは、自分のために書く。
そんな2つの書き方を持っておくのも、Webライターとして、そして一人の人間として文章を書く楽しさなのではないでしょうか。
そして、その文章が、これからの自分の新しい発信につながっていくかもしれません。
この記事を書いた人

ミクリ
Webライター
七花と記事制作を進めながらライティングを学び、未経験からWebライターとして活動をスタート。等身大の読者の悩みに沿った記事作成を心がけています。
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